《警察庁长官の战后史》

まえがき1

第１章 斉藤長官が民主警察を再建19

１　廃墟に赤旗の波19

２　終戦前夜の町村警視総監27

３　特高課長と愛岩山の集団自決31

４　初仕事は米軍慰安婦施設32

５　サーベルから警棒へ36

６　小平義雄と平沢貞通43

７　「マッカーサーの警察」への転落47

８　GHQに抗した斉藤長官51

第２章 左翼高揚期で苦闘した佐藤長官57

１　福島県平市に「赤い警察」57

２　京浜地区に「ソビエト」構想61

３　吉田首相も佐藤長官に降伏65

４　朝鮮動乱、戦後史は曲がり角へ70

５　地下に潜行した「赤いドン」75

６　田中総監と流血メーデー86

７　二重橋事件と警察の内ゲバ93

８　乱闘国会で警察庁誕生97

第３章 岸首相の私兵化に反対した柏村長官105

１　柏村「反骨」長官の登場105

２　警職法闘争で警察は完敗109

３　岸首相に屈しなかった柏村113

４　注目された警視総監の引責論124

第４章 七〇年安保騒動を乗りきった新井長官127

１　江口長官の「イモ掘り」談義127

２　野入総監·泰野章という男130

３　二つの羽田デモで連敗137

４　佐世保デモも悪戦苦闘141

５　自民党からの重圧に抵抗145

６　新宿騒動と安田講堂攻防戦150

第５章 爆弾テロと闘った後藤田長官157

１　後藤田正晴という男157

２　後藤田·田中·小佐野との縁164

３　共産党の抗議団を玄関払い171

４　ライオンとキツネの二面も176

５　美濃部と激突の本多総監179

６　五人の「高橋幹夫」クン182

７　田中首相を本部長会議に招待186

８　創立百周年祝典の槇野総監192

９　「サムライ·ポリス」の土田総監194

第６章 浅沼長官の米大統領警備作戦199

１　病室から指揮した浅沼長官199

２　フォード警備の内幕201

３　シークレット·サービスの生態205

４　SPの創設は故·村上健の功績210

５　共産圏首脳もSPを絶賛214

第７章 山本·国島連合の東京サミット決戦223

１　成田ミスで浅沼長官は退陣223

２　ムっシュ·ヤマチンボロフ229

３　ソ連スパイ·ヤマチンボロフの秘密233

４　日本式警備は集中豪雨型か239

５　KDD事件と防衛庁スパイの摘発245

６　新庁舎の初城主は今泉総監249

第８章 米·韓大統領の来日と三井·下稲葉体制257

１　「肥後もっこす」の三井長官257

２　牧田証言の痛撃264

３　グリコ事件で田川大臣との不協和音も272

４　「薩摩っぱ」の下稲葉総監277

５　ロン·ヤス会談から全斗煥来日へ284

あとがき301